太陽光発電を長年保有していると、契約時にはあまり想定していなかった様々な疑問点や不安な点が出てくることはありませんでしょうか?例えば「当初の シミュレーション より発電量が少ない」あるいは「ソーラーパネルの破損が見つかったけど、契約時の会社はすでに無くなっており、どこに連絡をすればいいか分からない」といったお困りごとを数多くご相談を頂きます。
当社では他社でご契約頂いたお客様でもしっかりとご提案させていただきますのでご安心下さい。
太陽光発電のよくある不具合
1.発電量が思ったより少ない、年々大きく下がっている …
元々契約の際に、業者に提示された月別の発電量に対し「あれ、思ったより少ないな?」と思ったことはありませんか?
また最初の頃は良かったんだけど、年を追うごとに発電量が著しく下がってきているなと感じたことはありませんか?
もちろん発電をする太陽電池モジュールは電化製品である以上”経年劣化”は起きてしまいますが、「発電量が下がる=経年劣化」で無いパターンは沢山あります。問題として、元々の太陽光発電施工業者のシミュレーションがそもそも違う場合もあれば、表に見えない劣化している原因、例えばパネルの一枚が何らかの不具合で性能を発揮できない場合、直列で電池がつながっている性質上、周りのパネルの性能も著しく低下するということがあります。
元々のシミュレーションがダメな場合は、現実的な視点から改めて収益性を共に考え、また元々パフォーマンスは良かったのに、何かしらの不具合があって発電量が落ちてきていると思われる場合は、その原因を究明し、改善することによって正しいパフォーマンスを出せるようにお手伝いをさせていただきます。
2.太陽光発電設備の不具合
(1)電池のガラスが割れている
文字通り電池の上の強化ガラスが割れている場合ですが、飛び石やいたずら等で強化ガラスの一点に衝撃が加わると、ガラス全体にヒビが入ってしまいます。ガラスにヒビが入るので、意外に割れた場合すぐに気づきそうに思えるのですが、ある程度の数の太陽光発電設備を有している場合、数が多すぎてガラスが割れていることに気づかないことが多くみられます。大抵の場合、オーナー様は火災保険(自然災害)に入っている場合が多いので、そこに専門業者が入ることによって、火災保険に対する保険会社への見積作成と内容の説明、保険が下りた後の新しい商品を設置するまでを行います。
(2)モジュール出力保証期間内における発電量の低下
大抵の場合、モジュール出力はメーカーによって15~20年保証が存在します。例えばシャープの太陽光発電システム20年保証の場合、系統連系開始日から10年間は下限値の90%、11~20年間は下限値の80%を保証します。
正当な手順を踏んで交換依頼をメーカーに行えば、新しいパネルと交換をしてもらえますが、オーナーが個人で発電量の低下をメーカーに証明することはなかなか手間が掛かります。またそれでもメーカーに交換依頼をする場合、パネルをご自身で外して直接メーカーに送る労力が発生しますし、その間パネルの場所は空きっぱなしになる上にメーカー側が対応してくれるのに1~2カ月も掛かる場合も多々あります。
専門業者が間に入りますと、発電量の状況を専門の装置を用いてデータ化し、そのデータを元にメーカーを交渉することによって、新しいパネルが届くまで問題のあるパネルを外すことなくそのままにすることができ(問題のあるパネルも外さない方が幾分か発電するから)、そして新しいパネルが届いたら交換してしっかりとしたパフォーマンスを出せることにより、発電量は改善されます。
(3)太陽光電池の金具が外れている。しっかり固定されていない
施工時のミス、風による振動でボルトが緩んでくるなどで、太陽光電池の金具が外れていたりしっかり固定していないことがあります。
太陽光電池をしっかり固定していないと、風によって飛ばされて大きな事故が発生する場合があります。
(4)パワーコンディショナー又はキュービクルの騒音
モーターの劣化によるファンの音や、何かしらの原因によるトランスの異音などが出る場合があります。
メーカーに相談することによって問題を解決できる場合があります。
(5)パワーコンディショナーのフィルターの清掃
直流を交流に変換する際に熱が出ます。その熱を排出するため又は空気を取り入れるためについているフィルターの清掃を定期的に行う重要性があります。フィルターが目詰まりを起こすと、空冷が出来なくなり、パワーコンディショナーの温度が上昇してしまいます。
パワーコンディショナーは一定の温度より上昇すると停止するように作られていますが、停止温度を下回っていたとしても、温度が上昇すると、パワーコンディショナーの性能は本来の性能より低下し、通常想定される発電量が出せなくなってしまいます。
(6)エラーや保証に関するメーカーへの修理対応
太陽光発電事業における様々なエラーを発見したとしても、オーナー様がそのエラーをメーカーに証明することは非常に困難を極めます。代行業者を挟みますと、メーカーに対し煩雑なエラーの証明の対応、修理に至るまでの対応をオーナー様に成り代わって代行いたします。
3.環境への問題
(1)草木の陰
放置されて伸び放題になっている草や、大きな木があってパネルの上に影を作ってしまっている場合があります。
草を除草したり、木の枝を切るなどの対応が必要になります。
(2)ハト等の糞害
住宅などでよくあるトラブルとして、パネルの下にハトが巣を作ってしまい糞害が出る場合があります。生活圏に臭いの問題、衛生的な視点から病原菌を持ってくるなどが想定されます。独自にハトを寄せない対策を講じる必要があります。
また、野立の発電所の場合、パネルの上に鳥が糞を落とした部分がホットスポット(落とした部分は発電せず熱を持つ)になり、それがパネル自体の故障の原因になってしまいます。定期的なパネル表面の清掃が望ましいです。
上記はあくまで一例です。お客様がお持ちの太陽光発電の設置状況や設置期間、外的環境によってトラブルの原因や状況は様々です。インターネットでも様々な情報が出ていますが、一般の方で正確な判断を行うことは何より難しいと思いますので、太陽光発電のプロである私たちにまずは一度ご相談をお願い致します。