太陽光発電といえばクリーンな再生可能エネルギーで、光熱費の削減や発電した電気を売電できたりとプラスなイメージを持っている方も多いと思いますが、いざ導入しようとなると事前準備やいろいろな手続きがあり、場合によってはトラブルに発展する恐れもあります。まずは太陽光発電を導入する際の流れや手順をお伝え致します。
太陽光発電を設置するまでの手順と流れ
1. 事前シミュレーションを行う
意外と知られていませんが、太陽光発電は全ての住宅に設置できるわけではありません。住宅ごとに屋根の形状は異なりますし、家の構造も違います。ですので、まずはお住まいの住居が太陽光発電の設置が可能なのかどうかを調べる必要があります。もし設置可能であれば、設置の規模はどれくらいか、また設置した場合の発電量や売電したときの金額など曖昧なイメージを具体的にしていきます。このシミュレーションが甘いと、いざ設置が完了したあとに「こんなはずじゃなかった・・・」といった後悔に繋がりかねないので、ご相談する業社に細かく内容を確認するようにしましょう。
2. 見積もりを出す
設置規模や売電収入が具体的になり、設置したほうが良いと判断した場合、設置費用はどれくらいになるのかを調べます。具体的には販売店や施工業者に見積り依頼を行うのですが、最低でも2社以上から見積もりをもらうことをお勧めします。当然見積もりを依頼するだけでも労力がかかり大変な作業ですが、1社だけですとどうしても金額やサービス内容の比較ができませんので、後悔しないためにも2社以上からの見積もりを取ることが大切です。
3. 業社の確定と補助金申請
見積もりを参考にした上で業社を1社に決めます。太陽光発電を導入するにあたり、国や各都道府県で補助金を用意している場合がありますので、契約を決めた業社と相談をした上で、申請する場合には書類や申請手順を確認しておくとスムーズに進めやすいです。
4. 経済産業省への事業計画認定の申請
新しく設置した太陽光発電で発電した電気を売電する際、経済産業省の「資源エネルギー庁」に事業契約認定の申請を行う必要があります。認定を受けるためには電力会社と受給契約の締結を行っておく必要がありますが、実は申請時に契約が完了していなくても、事業計画が認定されるまでに契約を結んでおけば大丈夫です。ただし、申請には多くの書類が必要となるため、早めの準備が重要です。
5. 設置工事
設置工事の納期としてはだいたい1週間程度で設置が完了しますが、規模が小さければ数日で完了するものもあります。工事終了後は、正常に動くかどうかを確認するために、電気配線の工事も同時に行うのが一般的です。
6. 電力受給契約と系統連系の確認
設置工事が完了してもすぐに電気を発電して使用できるわけではありません。事前に電力会社と受給契約を締結し、電力会社の配線設備と接続することで電力の買取や、足りない分の供給が可能となります。大体期間としては2週間から数ヶ月程度かかる場合もあります。
7. 稼働開始
太陽光発電システムの設置、申請手続き等が全て完了した後に、家主と一緒に正常に稼働するかどうかの確認作業を行います。特に問題がなければ正式に発電と売電がスタートします。
8. アフターフォロー
産業用太陽光発電システムは全量買取制度20年間ということもあり、長いお付き合いになります。初期費用だけでなく、メンテナンスもその間、必要になります。メンテナンスを担当する信用ある会社と信頼ある関係を続けていくことになります。 弊社ではメンテナンスサポートも行っておりますので、詳細はお問い合わせください。
太陽光発電を始めるためには、見積もりや書類作成、申請の手続き等さまざまなハードルがありますので、ぜひ導入の参考にしてみてください。